パスワードによるアクセス制限

パスワードによる制限

ディレクトリ単位で、パスワードによる制限をかけることができます。
.htaccess及び .htpasswdという２つのファイルを作成し、制限をかけたいディレクトリ内に置いておきます。
すると、置いた瞬間から、これらのファイルが置かれたディレクトリとそれ以下の階層のディレクトリに対してパスワードによるアクセス制限が適用されます。

.htaccessファイルの作成

最初に、次のような内容で、.htaccessという名前のファイルを作成します（このファイル名で直接作成できない場合については後述）。
以下に緑色で示している部分はお客様の環境に合わせて変更する必要があります。
それ以外の部分は以下の通りにしてください。

#### ここから
AuthType Basic
AuthName "Password Required"
AuthUserFile /home/FTPユーザー名/www/ディレクトリ名/.htpasswd
AuthGroupFile /dev/null
require valid-user
#### ここまで

AuthName行では、ブラウザがパスワードを求めるダイアログを出したときにその中で表示させる文字列を指定します。
また、AuthUserFile行では、.htpasswdファイルの場所をフルパスで指定します。
.htpasswdファイルは、許可するユーザー名とパスワードのペアが記録されているファイルです（詳細後述）。

.htaccessファイルの例

以下は、FTPユーザー名がexampleである場合に、
http://www.example.com/myroom/
というURL以下に対応するファイルにアクセス制限をかけるために用意した.htaccessファイルの例です。

#### .htaccessファイルの例
AuthType Basic
AuthName "パスワードを入れてね!"
AuthUserFile /home/example/www/myroom/.htpasswd
AuthGroupFile /dev/null
require valid-user
#### ここまで

.htpasswdファイルの作成

次に、
ユーザー名:エンコード済みパスワード
という形式の、ユーザー名とエンコードされた（暗号化された）パスワードをコロンで区切って記述したファイルを、.htpasswdというファイル名で作成します（このファイル名で直接作成できない場合については後述）。
ユーザー名とパスワードの組を複数用意したい場合には、この形式で複数行を記述します。

パスワードをエンコードするために次のフォームをご利用頂けます。

パスワードエンコードフォーム

設定したいパスワードを入力し、「エンコードする」をクリックしてください。
パスワードは８文字以内の半角英数字としてください。
すぐ下側にエンコード済みのパスワードが表示されますので、これを.htpasswdファイル内で用いてください。

パスワード：

.htpasswdファイルの例

#### .htpasswdファイルの例
tanaka:IyRRPfn0WMk/2
jacker:Ms6jt1QLC4D7I
####

.htpasswdと.htaccessのアップロード

２つのファイルが準備できたら、それをサーバーにアップロードします。その際には制限をかけようとするディレクトリに置くこと、またASCIIモードで転送することにご注意ください。
また、.htpasswdのような、ドット'.'で始まるファイル名のファイルを、直接は作成できないOS(Windowsなど)をご利用の場合は、最初一時的に別のファイル名で作成し、それらをサーバー上にアップロード後にFTPクライアントのリモートファイル名の変更の機能を用いてドットで始まる正しいファイル名にしてください。